アメリカ最新トレンド!スポーツクラブ・会員退会を防ぐマネジメントとは?他~Part2~

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みなさん、こんにちは!マーケティングを担当している原と申します。

今年もSPORTEC(スポルテック)が開催されましたね!
スポーツ業界最大の展示会として、多数の企業のブースで盛り上がるスポルテックイベント。

アメリカのスポーツクラブ運営や、会員を定着させるマネジメント方法など、最新トレンドをキャッチアップする為、IHRSAのセミナーに2日間参加しました!今回はその第2弾です!

スポルテック専門セミナー・IHRSAの講演へ参加

今年もSPORTEC(スポルテック)が開催されましたね!
スポーツ業界最大の展示会として、多数の企業のブースで盛り上がるスポルテックイベント。

実はブースの他に、専門セミナーの開催も充実しているのです。

アメリカのスポーツクラブ運営や、会員を定着させるマネジメント方法など、最新トレンドをキャッチアップする為、IHRSAのセミナーに2日間参加しましたので、セミナーの概要をブログで紹介していきます!

今回のブログは下記、「アメリカ最新トレンドをお届けします!スポーツクラブの未来とは?~Part1~」の続編になります。もしまだ見られていない様でしたらぜひ先にそちらから読んで頂けると
分かりやすいと思います。

◆第1弾をチェック⇒アメリカ最新トレンドをお届けします!スポーツクラブの未来とは?~Part1~

IHRSAとは?

IHRSAは「International Health, Racquet and SportsclubAssociation」の略。国際的なフィットネス協会となります。
毎年、IHRSAはアメリカで大きな展示会とセミナーが開催されています。スポルテックの国際版という感じのイメージだと思います!
世界中のフィットネスに関わる人達が集まり、展示会場にはマシーンのメーカーからプログラム、ソフトウェア関連と、スポーツ業界に関わる業者も集結するようですね。

(参考)IHRSA公式サイト  https://www.ihrsa.org/
(引用)IHRSAとは?    https://www.ihrsa.org/about/

それでは、2日目に開催された3つのセミナーの概要を順に見ていきましょう!

①コミュニティを通じて会員定着を上げる方法とは

【登壇者:Leila Timergaleeva 氏プロフィール】
Leila氏は、ロシア生まれ法律の学位を取得した後、モスクワで法律関係業務に6年間携わっていました。フィットネス業界には、モスクワのGold’s Gymでセールスとして働き始めたのがきっかけで、わずか9か月後には、ダイレクターに昇格。ニューヨークでは、マンハッタンの高級住宅ビルで7つのフィットネスクラブを運営、その後、David Barton氏と知り合い、新設するスタートアップジム「TMPL」(テンプル) の運営に参画しました。オープン当初より1,500人の会員が登録をし、マスメディアの活用により、パーソナルトレーニングの売り上げで月間25万ドルの記録を生み出しました。
(引用)https://www.sports-st.com/hfj/seminar/

 

1つの通りに何軒ものスポーツクラブが立ち並ぶ、NY、マンハッタン。
スピーカーのLeilaさんがなぜコミュニティに興味を持ったのか、それには理由があります。
マンハッタンでは、マンションにジムが併設しているスタイルが多く、その中でコミュニティを作り始めていたのが興味深く、それキッカケだそうです。

自然と仲良くなって、友人を作り始めたようで、ジムが社交場のような機能をしたというところでしょうか?友人とジムに通うことで定着率や満足度が高まるそうです。確かに、そこから根強いファンも生まれやすいですよね!

また、大型のスポーツクラブよりも、ブティックスタジオの方がコミュニティを作りやすいだろうと説明されていました。

※ブティックスタジオについての詳細は前回ブログをご参照下さい。

◆第1弾をチェック⇒アメリカ最新トレンドをお届けします!スポーツクラブの未来とは?~Part1~

セミナー終了後、コミュニティ作りに関してもっと具体的に聞きたかったので質問をしました。


質問Q.コミュニティは、ジム側が何らかのSNSグループやプラットフォームを提供するのですか?

回答A. いいえ、違います。
アンオフィシャルで各々作っています。ジム側としては、そういったコミュニティが自然発生するようにイベントをやったり、雰囲気がよいラウンジを作ったり、掲示版で自分を紹介できるスペースを作ったりしています。


なるほど!あくまでジム側は「キッカケ」をつくる為に、イベントを実施したり、交流スペースを設置したりするのですね。

【イメージ】

 

②退会防止を防ぎ、会員定着を行うための科学と魔法とは

【登壇者:Paul Brown 氏プロフィール】
Face2Face Retention Systemの創設者のPaul氏は、1995年以来会員定着リサーチや実用的な解決策を生み出す現場最前線での、特筆したリテンション手法の持ち主として世界に知られています。Paul氏は、クラブ経営の優秀者に与えられる賞の受賞歴を持つクラブオーナーで、またクライアントから信頼もあるビジネスコンサルタントのキーノートスピーカーとして、また著名な作家としても活躍しています。
(引用)https://www.sports-st.com/hfj/seminar/

Paul氏の「メンバーが減ることの痛みは大きい。メンバー1人1人が大切だ」という前置きからセミナーが始まりました。

Paul氏が語る、スポーツクラブが提供できる価値として、

  • 鏡の中の自分に向けて笑顔をつくれる
  • 健康な人生を手助けできる
  • 体の調子を良くしてくれる
  • 心強くなれる…etc

といった価値の対価として、お金を頂いているのですよと強調していました。

つまりまとめて言いますと、スポーツクラブが売ろうとしているのは、なりたい自分に近づく為の「サクセス・夢」だそうです。

イメージ

①As(スタート時:入会時の自分)⇒ ②To be (ゴール:なりたい自分)

「①入会時に測定をしているスポーツクラブは?」という質問を会場に投げかけた時、会場にいた50人程度のほとんどの経営者は挙手していました。
しかし、「②になるための再計測・再評価を定期的にフードバックしているところはありますか?」の質問になると、急に数人に減ってしまいました。

入会からの会員のフロー

 

①Dating(初期1~2ヶ月):ワクワクしてるけど、何をしたらいいか分からない、色々教えてほしい段階
②Engagement:継続&反復の繰り返し、オプションは増えていく段階
③Marriage:スキルが自分のものになる、こなれてきて自分でどんどん楽しくなる段階

特に①Datingの段階は大切です。ゴールまでの道筋として、ベンチマークを設定してあげたり、不安な点についてサポートやアドバイスをしてあげたりします。

Paul氏曰く、「始めの60日は、なぜ通うか、そして結果がついてくる成功体験をスポーツクラブ側から見せてあげることが大切」とのことでした。

③新しいビジネスモデルに挑戦しているクラブがいる中、どのように総合クラブは繁盛し続けるのか。そのためのクラブマネージメント方法とは?

【登壇者:Bill McBride 氏プロフィール】
Bill氏は、スポーツクラブやメディカルフィットネスセンター、公共施設や企業フィットネス施設などのあらゆるフィットネス施設分野で、経営指導と現場マネジメントの専門家として25年以上のキャリアを有しています。フィットネス業界の教科書的な役割を果たす書籍の著者としても積極的に活躍し、数社のフィットネステクノロジー会社の顧問委員や、The Medical Wellness Association (MWA)の教員The Medical Fitness Network (MFN)の顧問委員を担当するなど幅広く活動を行っています。
(引用)https://www.sports-st.com/hfj/seminar/

Bill氏は、スポーツクラブのマネジメント面で経営論を話してくれました!その中で特に印象だったのが、スポーツクラブのスタッフの採用基準です。

セミナー中、下記のスライドで説明がされました。左側が「訓練可能項目」つまり、今はその能力がなくてもトレーニングをすることによって後天的に身につく能力です。

対して右側は、「採用時の能力」、採用の際にこの能力を持ち合わせていてほしいというものです。
これらは、トレーニングで教えて出来ることではないので、この能力を持っていたら雇うべき対象の素晴らしい人材と思ってよいでしょうと話していました。

採用時のイメージとして2つ例を挙げていました。「競走馬として、ブタを選ぶべからず」

 

生物学上、どんなにトレーニングをしても、ブタちゃんは馬のように早く走ることは出来ませんね。
スタッフの採用も、そういった観点から「どういった人か」の本質を見極めることは重要なのかもしれません。

 

第2弾、「アメリカ最新トレンド!スポーツクラブ・会員退会を防ぐマネジメントとは?他~Part2~」のブログ記事、如何でしたでしょうか。

スポーツクラブ業界の市場規模が大きいアメリカのトレンドは、世界のトレンドとなってきます。

今回は、会員退会を防ぐマネジメント、コミュニティの形成、クラブマネジメント(採用)についてご紹介をしました。

なかなか日本では聞くことが出来ない、貴重なセミナーでした。すべてをお伝えすることが出来ませんでしたが、スポーツクラブ運営に少しでもお役に立ちましたら幸いです。次回のブログ記事も、お楽しみに!(原)

 


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